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 (株)長谷弘工業
 TEL 0256-34-8890
 FAX 0256-35-1952

 
 
  過去の日誌についてはこちら・・・ (別ウィンドウで開きます)
 

 | 2005/1月号 |

2004/12/29

 オーディオルームは交流サロン

オーディオルームの改装後、またご来店のお客様が戻ってきてくれました。
地元のオーディオ仲間の方たちが入れ替わり来られて、試聴室は時として交流サロンのようになります。
たまたま試聴室で初めてお会いされた方どうしが、ここで意気投合されて、その後お互いのオーディオルームに訪問しあう仲になったり、アンプ作りで悩んでおられた若い方に、やはりここで初対面でその道の先輩の方が相談に乗ってあげたりと試聴室が地元のオーディオ好きの方たちの交流のお役に立っているみたいで本当に良かったと思っています。

私としてもご来店されるお客様から大変多くの情報や知識を得られます。
私よりずっとオーディオ暦が長く、知識の豊富な先輩方も多くおられいろいろ相談に乗って貰ったり、助けていただいたりしております。
つい先日も「アナログプレーヤの音が変だ、針圧が正しいかどうか量ってあげる」と言われて、わざわざ自宅まで針圧測定機を取りに戻られて調整してくださった方。
真空管アンプからハム音が出て困っていたときに、アンプ作りのベテランのHさんがフレームの中を覗いて「配線が悪い。これではいい音はしない。見たからには直さずにいられない。
是非私に直させて」と自宅に持ち帰られて、1週間くらいで美しいすっきり配線に、ついでに管や部品も取り替えてハブ音の消えた満足のゆく音に改造してくださいました。
お代は?とお聞きしても部品代しか聞かせてくれません。 「手間賃も取ってくださいよ」と言っても「いや、十分楽しませてもらったから」の一点張り。

「新潟市のダイエーで中古LP盤の特売セールを行っている。1枚500円だから行ってみたら」とか「新津市内のハードオフ(リサイクルショップ)に長谷川さんと同じデノンのアナログプレーヤーがえらく安く売られている。1台予備に買っておいたら?」など興味有る情報もいっぱい持ってきてくださいます。
これはお客様が私をスピーカー関連の社長としてではなく、同じ趣味のお仲間として見てくださる為と思って大変幸せなことと感謝しております。
アンプやアナログプレーヤーで困ったときは○○さん。木材に関してのノウハウは○○木材の○○さん。
いつも無償で機器を測定してくださる電気店経営の○○さん。
半田や基盤に関してはプロの○○電子の社長さん。困ったときの相談役が廻りにいっぱいできました。
ほとんどの方が弊社との取引関係ではなく、オーディオを通じての個人的な付き合いの方です。
私の財産であると同時に良き友人です。
今年はいろいろと大変な年でしたが、皆様はじめ、地元の方たちからも助けられ、年を無事越せそうです。
これが今年最後の日誌になりそうですが、どうか来年も宜しくお願いいたします。
ほんとうにお世話になりました。
皆様もどうか良いお年を。


*初詣に行かれる予定の方に、受け売りですが神社の正しいお参り方法です。

神前で軽く二礼し、お賽銭を入れます。
  ↓
次に二度深く拝礼し二回拍手。
  ↓
最後にもう一度深く拝礼します。
  ↓
願い事はまず、自分の住所氏名を小さく口にし、感謝の言葉と願い事を
神様に伝えます。
  ↓
終えたら一礼してから退きます。

ご参考までに。


2004/12/25

 コンクリートスピーカーWCWは健在です。

試聴された方の感想」コーナーにも掲載してありますが、以前コンクリートスピーカーのWCW200AとHoPe−twoBXの2機種を買って頂いたN様から下記のようなメールをいただきました。

「その後、コンクリートスピーカーはどう進展したかと気になり、ホームページを見ました。平成12年1月に購入した「WCW−200A」が現役で存在していることに安堵するとともに、「MMシリーズ」という、後継機とはいえない枝分かれした別の流れに本流がなっていることにより、コンクリートを使用したスピーカーは「WCW−200Aが最後なのかな」と感じました。
貴社のスピーカーを購入したことにより、音に対しての欲求不満が解消され、オーディオ機器に対しての関心が無くなってしまいました。
「WCW−200A」と「16センチユニットのHope−twoBX」をこれからも愛聴していきます。私の「お宝」です。」

MMスピーカー自作キットは発売してまだ3年ほどしか経っていません。
それ以前は樺材のBOXの中にコンクリートを流し込んで成型した、木とコンクリートの2重構造エンクロージャーのバックロードホーン、WCWシリーズのみを作っておりました。
重量が36Kgと大変重く、そのかわり殆んど共振しないエンクロージャーで、音楽の生々しさという意味では気持ち悪いほどリアル。ホールの雰囲気までをも再生するスピーカーです。
真空管オーディオフェアーでは、金賞を3回連続で頂きました。
購入された方からも「心の琴線に触れる音」「生涯の伴侶を得た気分」とか「これは長年オーディオをやられ、それを卒業された方のスピーカーですね」など、本当に高い評価を頂いたスピーカーです。
しかし、重い、価格が高い、デザインの好みなどの理由だと思いますが、そう多く売れるものではありませんでした。
その製作は大変困難で、私にしかできない工程も多くあり、しかもセメントと薬剤、水などの配合比などに大変神経を使うので、多忙な時期には作れないスピーカーです。
このWCWのカーブ音道と同じものを木製で作れないかとの依頼で製作したMMキットがたまたま人気を頂いたのを良いことに、軸足を売れゆきの良いMMキットの方に移行していました。
最近はフェアーなどへも重くてセッティングが大変という理由でWCWを出展しなかったので、自然とお客様からも忘れられかけていました。
しかし、先日東京からMMキットを買われる予定で試聴に来られたお客様が、一連のMMキットのご試聴の後、最後にWCW−200Aを聴かれて感動され「これを聴いていれば、もう毎月のN饗定期コンサートに行かなくても良い」と言われ、その日はMMキットのご購入を保留されてお帰りになりました。そして1週間後に「どうしても、あのコンクリートスピーカーの音が耳に残って離れない」と製作のご依頼をいただきました。
また、その1週間後にも「昔、オーディオフェアーでWCWを聴いたことがある」という方からもメールでご注文をお受けいたしました。
久しぶりに続けてのご注文をお受けし喜んでおります。

私の怠慢で、あれほど好評だったWCWを忘れられた状態にしてしまいました。
MMキットのルーツはこのWCWです。そう売れなくても良いのでハセヒロ・オーディオのフラッグシップとして、もう一度復活を図りたいと思っています。


2004/12/22

 ホームページリニューアルしました!

この度、弊社ホームページをリニューアルいたしました。
まだまだ至らぬ点がございますががんばって手を入れて行きたいと思います。
また、お気づきの点がございましたらお知らせいただければ幸いです。ご意見ご感想よりお願いいたします。
今後とも宜しくお願いいたします。


2004/12/16

 12月21日、今日があの子のクリスマス。

これは私たち家族の個人的な過去の悲しい話です。
ご興味のない方にはつまらない話なのでお読みにならないで下さい。

生きていれば、今年22歳。14年前に小学2年生で亡くなった私達の長女、紘子。
長女らしく、優しい性格で勉強、ピアノ、習字、何でも頑張る性格でした。
初子だったので私達は大変可愛がり、休日ごとに旅行や公園へつれて行きました。
目が大きく、その頃人気のキョンシー映画の子役テンテンに良く似た本当に可愛い顔をしていた子でした。
こんな子に限って神は早く思し召しになる。

平成2年の夏、その長女の病気が見つかったときはすでに手遅れでした。
8月に入院していた新潟市内の大学病院から、秋になって延命治療の為に他の大学病院に転院し、そのときの先生の診断では余命はあと1、2ヶ月。
1日でも長く、何とか正月までは生きていて欲しい。
外で泣いても娘の前では笑顔でいなければならない、本当に苦しくて切ない日々でした。
12月に入り、ついに食事もできなくなり、点滴で栄養を取る日々が続きました。
妻は毎日病室で寝泊りし、付っきりで看病。
週末に私が病室に帰るのを娘は大変楽しみにしていて、ゲームの相手や漫画を読んでやったり、持って行った土産を袋からわざと小出しに見せたりして一生懸命楽しませてやりました。
残り少ない日々、少しでも楽しい日々を過ごさせたいと、病院の先生も多忙の中、暇を見てはオセロの相手をしてくれました。

12月の中頃、悪くなり始めた容態が驚くほどに好転してきました。
病院恒例のクリスマスイブの音楽会が21日の夜にあることを看護婦さんから聞たからだったと思います。
辛く寂しい入院生活、娘はその日が来るのを本当に楽しみにしていたようです。
当日の夜、ナースステーションの前に集まった車椅子の患者さん達とその家族。
電気が消され、灯されたキャンドルに浮かぶ優しい看護婦さんたちの顔。
良く見ればサンタはいつもの教授。
少しでも闘病生活を楽しく、と病院からの温かいプレゼントでした。
キーボードの演奏ではじまった、あまりにも悲しく聞こえた賛美歌。
これがこの子の最後のクリスマス・・・そう思ったら涙が止めどなく溢れ、嗚咽を抑えるのに必死でした。
他の患者さんの家族も皆見られないように涙を拭っていました。
「サンタは教授だったね」これが娘と私の最後の会話でした。
翌日の早朝、娘は昨夜の思い出を最後に、8年間の短い人生を終えてしまいました。
利口な子でした。そして優しい子でした。
入院中に「病気になったのが妹でなくて良かった」と言ったので「どうして?」とたずねたら
「だって、こんなに痛い治療、妹だったら耐えられない。紘子で良かった」
本当に惜しくて仕方ありませんでした。

この子が生まれる前からスピーカーの開発をしていたのですが、インターネットもまだ無い時代、コンクリートのスピーカーが思うように売れない時代が続き、「中々売れないから、お父さんもう諦めようかなー」とまだ入院前の元気だった頃、ピアノの練習をしていた娘に力なく言ったら娘は手を止めて振り返り「紘子は絶対にあきらめない性格だよ」と言ったのを今でもはっきり覚えています。
この幼い娘に諭され、気を取り直して売れなくても諦めずに開発を続けました。
いまも生きててくれれば、センスの良い子だったのでデザインなどでもきっと相談に乗ってくれてたはずです。

私もいつか娘のところに行ったときのために、いっぱいの思い出をつくって土産にしたいと思っています。
「お父さんの作ったスピーカーがいっぱい売れたよ。皆、良い音だと喜んでくれたよ」「お母さんが怒らない程度に可愛い女の人をいっぱい好きになったよ」・・・はやっぱり内緒にしておこう。
後で来たお母さんに天国でも叱られるから・・・・

町にクリスマスの音楽が流れる頃、いつも思い出す娘のことを書かせていただきました。
亡き娘をただ自慢したくて。
場違いな暗い話ですみませんでした。皆様はどうか楽しいクリスマスをお過ごし下さい。


2004/12/20

 浄土真宗の福勝寺にて生演奏会

お隣、燕市の浄土真宗の福勝寺というお寺で、年に4回、本堂を会場にしての生演奏会が行われます。
いつもはクラシック室内楽なのですが今回(12日)は初めてのジャズ演奏。
東京から呼んだプロのジャズバンドです。チケットは2千円で1ドリンク付。内500円が地震の被災者に寄付されます。
開演は午後2時半だったのですが、その1時間ほど前に会社の電話が鳴り東京の村井さんという方で、今三条おられ、これから会社に向かいたいとのこと。
事情をお話しし、「1時間位でしたら」とタクシーで来られるのをお持ちしていました。「村井さん?以前スピーカーを買われた方かなー?」健忘症を長く患っている私ですので以前お約束していた方かなー?と不安になり一生懸命考えている内にやっと解りました。
オーディオ誌などでお馴染みのライターの村井裕弥さんでした。
これからのオーディオ界を担う若手のライターです。
気さくな性格の方なので気を使わず、フェアーなどで気楽にお話しをさせて頂くことが良くありました。
三条市にご親戚があり、当地には時々来られるということをお聞きし、「三条に来られた際には是非お立ち寄り下さい。」とお誘いしておりました。

来られたらやはりそうでした。先ほどの失礼をお詫びしまし、早速にお通しした試聴室が事務所と一緒だったことに少し驚かれた様子でしたが、挨拶も早々にMM、RRー10、WCWの試聴をして頂きました。最後に聴かれたロイーネユニットのWCWに一番関心されておられたようです。また、試作が出来上がったばかりのPC用のミニバックロードも聴いて頂きました。
試作途中のデジタルアンプの性能にも驚いておられました。
三条へは親戚のご用時で来られ、我社へはもともと短時間の訪問予定だったそうで、早々にお帰りになられ、3時の新幹線に間に合うように駅までお送りしました。その足で燕市のお寺まで妻から送ってもらいました。
着いたときは丁度前半が終わった休憩時間でしたが、私を待っていたジャズ好きの友人とチケットに付いていたワンドリンクの缶ウイスキー片手に日曜の午後をゆっくりとすごしました。
おでんや唐揚げまで用意してあり、最初は静かだったお客も酒が進んでくるに従ってにぎやかになり、足でリズムをとったり体を揺すってスウィングを楽しんでいました。
住職さんの中には音楽好きの方が多くおられますが、ここの住職は特別です。今回で演奏会は19回目だそうです。
しかし、お寺のジャズは良いですよ。本堂の気取らない雰囲気もピッタリ。
天井が高いので良い音で響き、演奏も極近くで聴けました。
奏者の「今日はドラムは無いけど」に、「おリンなら有るよ」とお寺ならではの冗談も飛びました。
ベースの奏者が以前松田聖子のバックバンドをしていたこともあり、定番の他に「スイートメモリー」やボサノバ曲も入り大盛況のうちに幕を閉じました。
12月だというのに外は暖かく、山歩きの好きな友人のお供をして帰りは歩いて自宅まで帰りました。1時間以上もかけて。

遠慮してフラッシュを焚かなかったので暗い画像です。
奏者とバックの風景とが良く似合っていますね。いつもは女性客が多いのですがジャズだとやはり往年の男性が多いです。
途中からのテナーサックスは隣の下田村出身の渡辺さん。
「お寺での演奏は初めてだが、いい音で響く」と本堂中に力強い音を響かせてくれました。

2004/12/14

 被災地で人気の曲

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Every day I iisten to my heart
ひとりじゃない
深い胸の奥で つながっている
果てしない時を越えて 輝く星が
出会えた奇跡を 教えてくれる

Every day I iisten to my heart
ひとりじゃない
この宇宙の御胸(みむね)に 抱いだかれて

わたしのこの両手で なにができるの?
痛みに触れさせて そっと目を閉じて
夢を失うよりも 悲しいことは
自分を信じてあげられないこと
愛を学ぶために 孤独があるなら
意味のないことなど 起こりはしない

心の静寂(しじま)に 耳を澄まして
あなたのその涙 私のものに

今は自分を 抱きしめて
愛のぬくもり 感じて

私達は誰も ひとりじゃない
ありのままでずっと 愛されている
望むように生きて 輝く未来を
いつまでも歌うわ あなたのために
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホルスト作曲の組曲「惑星」のカバー曲で平原綾香が歌うジュピター。
この曲、中越地震の被災地からのリクエスト数が大変多いそうです。
私もこの曲の入ったアルバムを買って聴いています。
宇宙の果てしない広大さを感じさせる、壮大なメロディに乗って流れるこの歌詞を、じっとかみしめながら聴いていると、被災地の方達のことと、自分のときのことが重なって涙が溢れてきます。
普段は多分ラジオなど聞いたことの無い方達も、ラジオは被災地では情報を得るために必須なのです。
時々流れるこの曲が、被災された方々の胸を打つのは良く解ります。
宇宙からの応援歌のように聞こえる、この壮大なメロディ、平原綾香の歌唱力もあり「私達は誰も ひとりじゃない ありのままでずっと生かされている」という歌詞に慰められ、癒され、優しく包み込んでくれる。そして勇気を奮い立たされる。
本当に音楽は素晴らしいですね。
少しでも音楽に関係した仕事ができて幸せだと思っています。
タイトルは「ODYSSEY」
1曲目にある「明日」もメロディの美しい良い曲です。


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