前書き つーか 注意書き
以下の文章は筆者(ぷっぷくぷー)が Papa told me (集英社ヤングユーコミックス) をネタにして
個人的に思ったことを書いた、いわば落書きです。つまり、Papa told me(以下PTMと略す)に
ついて客観的に考察したり批評している文章ではありません。
また、個人の価値観全開して書いてますので不快感を覚えるかたもかなりいらっしゃると思いますが、あしからず。
たぶん、作者が見たら、そんなつもりで描いてないぞ、ボケェとか言われそうな俺の妄想100%な感じです。
各エピソードから心に残った言葉を「」で引用し、それについて書いています。
心に残った言葉でもそれほどコメントをつけられないものはオミットしています。
なので、私的名言集かというとちょっと違います。
あと、のちに考え方が変わったり、文が変更される可能性は大です。
まだ中途半端なので、以後ちょこちょこ変えていくつもりです。
更新状況 : Epi.1,2,4書き換え。(2000.10.15)
CITY CHILD |
第一話。
知世ちゃん登場編。(爆
「なぜかチョコレートが23個も」(1巻p.17) この作者、23って数字好きなんでしょうか。(笑
「自由で創造的な父子家庭」(1巻p.19) 最初の、PTMを象徴していると思われる言葉。 まず「自由」という言葉を履き違えていないところがすごいと思いました。
---自由で創造的な父子家庭。
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ROSE WATER |
第二話。
ゆりこちゃん登場編。(核爆
私的に、的場百合子さんに感情移入・・・。(^^;;
「私たちは みんな一人 でも 私たちは 夢をみる」(1巻p.79) この言葉を含むTVCMの宣伝文句ではじまり、また、この言葉で最後をシめる、本エピソード。
最初に、これを読んですごいと思ったのは、「私"たち"」と表現しているところなんです。
そして「私たちは "夢をみる"」という言葉って・・なんとも良いように解釈できる曖昧な言葉ですよね・・。
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PUFF SLEEVE |
信吉氏の実家に先に一人で帰る知世ちゃん。
僕もモスラは嫌いです。(ぉ
「私はお父さんの子供である前にまず 共同生活者なんだから」(1巻p.83) 「自由で創造的な〜」の変形台詞。 |
ANOTHER DOOR |
ゲド戦記編。
或いは、熱血石アタマ新任体育教師 vs 知世ちゃん。(核爆
園長先生がイカしててよかったね、て感じ。(ぉ
PTMの中では、かなりお気に入りEpisodeです。
「だって お父さんの呼ぶ「ちせ」だけが 私の本当の名前なんだから」(1巻p.146) 「お父さんは大人だから きっとその辺のところがわからないと思うから 私1人で がんばるの」(1巻p.147) ゲド戦記では「真(まこと)の名」は、名づけ親と本人だけが基本的に知っているもの。
ゲド戦記では、主人公の友人が、主人公との別れ際に、その普段は他人には教えない「真の名」を
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SHORTCAKE HOUSE |
さちこちゃんのピアノ発表会の後、ショートケーキみたいなさちこちゃん家へ遊びに行く知世ちゃん。
最後の言葉「ショートケーキのいちごの飾りじゃないのよ」が印象的。
「でも 私 大人になってもお母さんみたいにはなりたくないの」(2巻p.27) さちこちゃんが、お母さんのことがとっても好きなのね、という問いに、ええ、と答えた後に続く台詞。
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「忘れたって? 何を…」(2巻p.36) さちこちゃんの上の台詞で子供の視点を描いておいて、つぎの展開、知世ちゃんと信吉氏との会話のシメが、これ。
子供の視点を描くのはなかなかできるものではないと思います。大人から見た子供の視点を描
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NOSTALGY GARDEN |
信吉氏の妻であった千草さんの"元"夫、香原氏が知世ちゃんにアトリエの庭園を譲る話。
「しかし同時に手がかりもなくしてしまった」(2巻p.58) 身内と呼べる人間が一人も居ないと気づいての、香原氏の言葉。 これですよね、なんて思ってしまいます。こーいう台詞。
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REGIMENTAL TIE |
信吉氏のサイン会を内緒で見に行ってしまう知世ちゃん。
知世ちゃんに見られたとわかった後の信吉氏の心情変化が俺的にこの話のキモ。(爆
「ほんとの「少年」は早く大人にもっと大人になりたいと思っているもの」(2巻p.121) とりあえず、同感。(ぉ |
PRINCESS LINE |
昼のワイド番組で、男親は誰でも男の子供がほしいもの、とかヌかす芸能人が出てきて
それを見てしまう知世ちゃんの話。
「私 良心が かしゃくしちゃう」(2巻p.136) 知世ちゃん名語録、その1。(爆
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「笑いながらだれもそうとは意識しないうちに 確実に傷つけられる心があるのに それを防ぐ方法なんて見つけ出せない」(2巻p.164) ネットでコミュニケーションをしていて、ときどき思い出すのが的場信吉氏のこの言葉。
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SODA FOUNTAIN |
ゆりこちゃんから、若き日のお父さんの写真を見せられた知世ちゃんは、
写真の中のお父さんが知世ちゃんの存在をまだ知らないことに違和感を感じる。
そして、夢の中で写真の中のお父さんと出会う知世ちゃん。
夢の中のお父さんは、知世ちゃんのことを知らないと言う。
「お父さんが「ほかならぬわたしのお父さん」だってことはきっと奇跡みたいなことなんだわ」(2巻p.203) このエピソード。夢というものをすごく鋭く表現していると思うのですが。
#この知世ちゃんの台詞といい話の内容といい、なんか、ONEを思い出してしまうのですが。(^^;; |
STARDUST RIBBON |
宝石店勤務の冬木さんが自分の夢を追いつづける話。
「淡いたよりない星屑のひとかけらでも それは私の光だから」(3巻p.47) このエピソード。EPISODE.2の「私たちはみんな〜」と同じテーマだと感じました。
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APPLE HONEY MILKTEA |
知世ちゃんと児童絵画展へ行った信吉氏は大学時代の同級生の岸田ご一家と遭遇。
その後、知世ちゃんはハンスト状態に・・・。
「デリカシーの無い家族の集団なんて歩く暴力なんだよっ」(3巻p.92) はた迷惑な家族描かせたら、右に出るものいねぇな、と思える話。(核爆 |
WORKING GIRL |
取引銀行のえらい人のおじょーさまの高輪さんがブックエンド編集部に社会見学に来てやめていく話。(ぉ
「幸福を見つけられない自分へのいいわけ」(3巻p.133) 高輪さんが放った北原さんへの言葉。
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WILD STRAWBERRY |
カルチャーばばぁの大川さんとその息子が信吉氏と知世ちゃんとトラブる話。(爆
こーいう親子はどこにでもちょっとずついる。(笑(ぉぃ
最初から最後まで知世ちゃんのすごさが光るEpisode。
やはり知世ちゃんはタダモノではない。
「でも「ほとんど」と「全部」とはまるでちがうよね」(3巻p.187) いやー、その通り。
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BABY RING |
信吉氏の弟の信次氏とその妻のさと子さんが信吉氏のマンションに来る話。
知世ちゃんは、さと子さんにゆりこちゃんと選んだバッグを渡すが、さと子さんはすぐにそれをしまってしまう。
「さーーーっ バーゲンのファッションショーだっ!!」(4巻p.7) 物欲炸裂のゆりこさん・・・。(^^;
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「男は外に7人の敵がいるなんていうけど 女には23人くらいいるのよぉ」(4巻p.10) また出た23!(爆
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「喜びはどんなささやかなことでも ぎゅっと だきしめなきゃ やってけないの」(4巻p.10) 最近なぜか身に染みて実感のこの言葉。
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PAPA HEMINGWAY |
"男は いつもさすらい人"である黒川氏が、なまずの自動車に乗って知世ちゃんのマンションにやってくる話。(ぉぃ
「つまり人間はそれぞれ複雑な事情を背負っているにもかかわらず 単純な選択肢しか持ち得ないので そこからさまざまなあつれきが生まれるのである」(4巻p.108) これも最近かなり実感しています。
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HALF BITTER CHOCOLATE |
「わんぱくセミナー」やってる男のおばさん若松氏登場。(ぉ
とりあえず、くそいまいましい「わんぱくセミナー」。(ぉ
「ムナしい勝利……」(6巻p.115) わんぱく教室の陣地取り(?)での、知世ちゃんの勝利のお言葉。(爆 この感覚、すごくよくわかるのですが。(^^;
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MARSHMALLOW TRUST |
通称「さかあがり」の話。(爆
「しゃーわせ」(6巻p.208) 知世ちゃん名語録、その2。(爆
さかあがりができるようになった知世ちゃんの言葉。
と、同時に、それは適応していっているだけなんだ、ともいえると思うけど、でも、そもそもその適応つーやつが、どーか?と。(爆 |
GREEN PLANET |
クールビューティーな6年生にして政治家の息子、乾鷹彦君の話 = 後編 = 。
「でも 世の中にはほんの少し 秘密の通路を知っている子がいるらしい」(7巻p.90) 乾鷹彦君の知世ちゃん評。(笑 この秘密の通路ってやつは、僕的には、自分なりの道を見つけて進むことだと解釈しています。
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DIAMOND SKY |
ゆりこさんが高校時代親友だと思っていた浦野さんと同窓会で再会する話。
最後のコマで知世ちゃんがジャングルジムの上に乗って「やっほーっ おさきにー」と言っているのが印象的。
私的にPTM最強エピソード。(激ぉ
「このコってときどき永遠が見えているんじゃないかって思えることがある 晴れた日じゃなくても」(10巻p.26) ゆりこさんの知世ちゃん評。(笑
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「大きなジャングルジムの中で無駄にもがいてるのよ」(10巻p.35) 同級会で、ゆりこさんが旧友の浦野さんに言った言葉。
#このあたりMOON.の郁未を思い出す。(^^;
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「笑って手をとり合うのは もっとずっと後でいいのよ その前に やらなきゃならないことは たくさんあるはずだもの」(10巻p.44) この台詞のあと、ゆりこさんは「そう思わなきゃ やってらんないぞと」と言ってますが。
すんなりといとも簡単に笑って手を取り合う、なんてことは絶対にオカシイ。
つまり、笑って手を取り合う前にやらなきゃいけないことは本当にたくさんある、と思う。
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付記 このエピソードの説明を書こうと思ったとき、ふと、表紙カバーの折り込み部分にある、この巻の紹介文 みたいなものが目に入りました。 「百合子ちゃんが卒業以来の同窓会で会った親友は、昔の彼女のままじゃなかった」 僕は、これにひどく違和感を覚えます。 昔の彼女のままじゃなかった???? 僕がこのエピソードを読んだとき、浦野さんが昔のままじゃなかった、というよりも・・・ むしろ、昔の浦野さんのままだったから、同窓会のときの浦野さんがいるんだ、と感じます。 同様に、昔の百合子さんがそのままだったから、今の百合子さんがある、とも感じたのです。 つまり、百合子さんと浦野さんの両者の関係性が昔のままではなくなっただけのことだと思うのです。 と、同時に、浦野さんが百合子さんのように変わっていけなかったから、その関係性が崩れたのだ、 とも思います。 とにかく、高校時代の2人からみて"今"の2人というのは必然だと思えるんですよね・・・僕は。
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MY SOLITAIRE |
北原さんのお見合い。
最初からまったくやる気が無い北原さん。(笑
そのころ信吉氏の家にもお見合い相手がおばさんと共に突然おしかけていた。
「さみしいことだって すてきなんだってこと 私には」(11巻p.48) この言葉、知世ちゃんだからこそ説得力がある言葉ですね。
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「問題は想像力にあるのよね」(11巻p.48) 名言です。(爆
私的に・・・
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付記〜11巻まで書いてみて
私的に、11巻から絵柄が少し変わったと思っています。
正確には11巻の表紙から。
話の内容も、どんどん的場親子が脇役になっていってると思うし。
というか、知世ちゃんについて語り尽くされてしまった、ということかなぁ。
UNCLE ALBERT |
別にEpisodeの内容には触れないので紹介は略。(核爆
「書いたのがどんな立派な人だって物語と読む私の間には何も関係無いもんね」(15巻p.69) 「二人のロッテ」を読んでの知世ちゃんの感想。 非常に同感。(核爆
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LAVENDER COTTAGE |
"ラーメン頭"宇佐美氏、初登場。
宇佐美氏と北原さんの出会いが非常に興味深い。
この2人のような「観念しない人」たちの存在は、ある意味、現代人の一部分を切り取っている表現と思う。
「甘えと自由は両立しないからね」(15巻p.135) 宇佐美氏のお言葉。 大変良くわかる話なんですが、はじめこれを読んだときは、少しだけ違和感を感じました。
うーん、なかなかハッキリしたことが書けない・・・。
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MARINE PARADE |
知世ちゃん親子が泊まりに来たホテルのオーナーの甥である瀬戸山展之氏は、ホテルのギャラリー
の名画を自分の描いた贋作とすりかえていた。国会議員や地方の有力者の方々はギャラリーの贋作
には気づかなかったが、知世ちゃんはそれに気づいて、そのことを展之氏に告げる。
小学生のころ、僕は習字を習っていた。ある日、生徒が僕しかいないときに、習字の先生は
高校生のころ、とある絵の展覧会へ行く機会があった。隣りで、児童絵画展もやっていたので、
子供にしか描けない絵というのは、存在すると思う。
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COTTON TALE |
次期首相と元区長さん、公園のベンチで会話。(ォィ
「良かれと思ってアドバイスしたことが その人にとってはただのおせっかいで プレッシャーの素でしか無かった それをまた第三者から噂として聞くことになるなんてね あーあ」(16巻p.82) すんげー説明口調のゆりこさん。(爆
しかし、上の引用部のようなこと、よくありますよね。(^^;
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VICTORIA EMBANKMENT |
新婚さんの"静江ちゃん"が家出して、友人の北原さんの家にやって来て、帰っていく話。(激ぉ
静江ちゃん曰く「だいたい男のくせに いちいちインテリアとかに口出すもんじゃないわよね」 北原さん曰く「静江ちゃん それは「女なんだから黙ってろ」っていうのとペアになる発想だよ」(16巻p.161) そのとおりです、北原さん。(爆 さすがは、北原さん。おっしゃるとおりでございますー。(核爆
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「でも さしせまって生活に必要は無くてもどうしても欲しいものってありますよね」(略)「それって浪費じゃなくて食べたり本を読んだりするのと同じ 自分を作っていくための行為の一つだと考えればいいんですよ」(16巻p.174) 昔、ある人に「君にとって、ゲームは生活必需品だね」と言われたことがあった。
で、ここで困るのが、それを「依存」とか「現実逃避」とか思われることですね。
しかし、ここで、気になることが。(爆
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RAINDROP POET |
ストーリー紹介、略。(爆
「超厚切り!」(17巻p.40) このコマには爆笑。
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「あー しゃーわせ」(17巻p.41) つーわけで。(爆
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「さて では次は何だろう 我々はどこへ行くのだろう あそこだよ 空だよ 宇宙だ」(17巻p.64) 自然と触れ合い生活していた少年時代を思い出す信吉氏は、空中の箱に住む知世ちゃんについて心配する。
元区長さん・・・ガンダムを観たに違いないと思った俺は勘違いしすぎですか?(死 |
SANCTUARY KNOCKER |
知世ちゃんの学校に転校してきた磯崎君の、前の学校でのいじめ問題。(ォ
このエピソードには、自分の過去の経験を思い出させる状況や展開がたくさん凝縮されています。
だから、一瞬、自分のことじゃないかと錯覚しながら読んでます。(爆
そんなわけで、YY連載時に読んだときには、かーなーりー衝撃だったですね。(^^;
でも、Episode.41に次いで好きな話かもしれない。
つーか、似たような話かもしんないですね、Episode.41と、この話って。
理不尽な社会に耐えるのも大切。そーいうことも、学校は教えてくれるのだよ、という先生。
それに対して、磯崎君は、それならサル山に行ってサルを見ていればいいと言う。それに続く台詞。
「僕は学校っていうのはそこからもう少し進化するには どうしたらいいか教えてくれる所だと思っていました」(19巻p.34) ・・・僕も、そう思ってた。
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GROOMING BOX |
はとこちゃん、つーか強君、ひさびさ登場。
この雑文では殺熊事件のエピソードには触れてませんが、強君は俺の幼少期とダブリまくっているキャラ(ォ)であったりします。(爆
前回はそれほどでもなかったのですが、今回は心にグサグサ来ました。(^^;;;
ひっさびさに集中して読んだエピソードなので、即、感想を書く。(爆
「「悪気が無い」と「想像力が無い」がいっしょになると対処するのが大変なんだ」(YY 2000.5月号 p.259) 俺的強君最強台詞。(爆
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「チームを組むスポーツをやっていると(中略)忍耐力や決断力(以下略)」(YY 2000.5月号 p.262) こーいう世界の力は最近かなり弱まってきていると感じます。就職活動していてそう思った。
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