こだわりのいっぴん

十二支手彫入りの鉋

鉋は、先ず切れなければなりません。
よく切れる鉋なら、更に、意匠が好みであればなおさら良いと思います。

そんな考えから、次のような企画をしました。

@最高の切れ味の鉋を選びました。
鋼には青紙1号を使用しており、鉄地には研ぎやすい生地使用しています。
(この生地について説明します。
昔の近代製鉄法が、まだ未熟だった頃、鉄に空気が入っていてスがあいていたので、それを生地といっています。(高い鉋の切刃を見るとゴミのように見えるのが隙間です)
今でも、量が多ければ造れるのでしょうが・・、現在の進んだ製鉄法では普段は作れないものなのです。
実は、こんな鉄が欲しいというのは鉋鍛冶くらいしかないと思われまています。
ですから、昔の鉄の建造物、鉄橋とか鉄骨の建築物とかを壊した時の鋼材を探して溜めておいて使っているのです。
先日、この12支の鉋を作る職人さんと話していたら、「生地を鉋の地用に切断して大量に在庫している鋼材屋があるが、値段を聞いても言わないので困っています。値上がりを待っているとしか考えられません。」と言っていました。
今の極軟鋼はトン13万円くらいだそうですが(肌が艶々しています)、生地ですと、約4、5倍するとの事です。)

Aその切れ味を手間を掛けずにお使いいただけるよう、台打ち職人さんには、「貴方が普段使う鉋と同じに刃を手で砥いで、仕込みも同じにして下さい。」とお願いしましたので、箱から出したら何もしないで直ぐ使えるように完全仕込みにしてあります。
B切れ味が最高なら、後は意匠にも気を配りました。
普通、彫をすると龍と虎が人気があるのですが、他にも、十二支の内からご希望の干支を、腕の良い彫師に頼んで手彫りします。
特に、どの作品も目に真鍮で象嵌をしています。
C更に、ご希望なら所持者のお名前を彫の左下に切り銘も致します。

ですから、実用的には最高の切れ味でありながら、お使いの方の縁起物にもなると思います。

次ぎをクリックして頂くと「十二支彫入り鉋」の写真のページに入れます。

表紙に龍彫の写真がありますので、そのアルバムに入ると、十二支の彫があります。
その12枚の中から見たい写真をクリックすると拡大写真がご覧になれますし、その写真を更にクリックするともっと大きな鮮明な写真をご覧になれます。
ここからお入り下さい。


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