街の雑踏の中で
ふと足を止めた瞬間……
目の前に「モモ」のアクセサリを
鞄に付けた女子高生が
ワシを誘惑するかのように
立っていたのさ

「へい、彼女
お前もポスペが好きなのかい?
ワシもポスペが好きなのさ
ホームページもあるんだぜ」

って、心の中で呟いたんだ

「へい、どうだい?
ワシと一緒に
ポスペの話しでもしながら
楽しい時間を過ごさないかい?」

って、何度も何度も呟いたけど
所詮ワシのフェロモンは
おとなの香り
女子高生には危険な香り

「あばよ、幸せになれよ」

ワシはそう呟きながら
彼女の背中を静かに見送ったのさ



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