2002.04.18

新型iMacのデメリット.....
液晶ディスプレイに困惑しまいた


新型iMacが届いてから、早くも3週間余りになります。
これくらい経つと、新型iMacのメリットやデメリットが、だんだん身に染みて来ます。
メリットの筆頭は、なんといっても(ボンダイiMacよりも)数倍速い処理能力。これはまぁ、当然のことですね。
そして、(ボンダイiMacに比べると)本当に動いているのか確認したくなるほど静かなハードディスク。
それから、(ボンダイiMacよりも)滑らかに入力できるキーボード。
以上です。

って、たったこれだけっすかぁ?

いえいえ、当然ながら、その斬新なスタイリングやCD-RWの標準装備、各種インターフェースやProスピーカーの高音質など、ハード面では(当然ながらボンダイiMacよりも)優れた点がたくさんあります。
OSによるトラブルさえ覗けば、コスト面から察しても、後世に残る優秀なマシンと言えるでしょう。

というワケで、デメリットはと申しますと、液晶ディスプレイに関する「しろうとならでは」の悩みがふたつほど生じてしまいました。

その1・きれいに表示できるのは1,024×768ピクセルだけ

………そんなのは当然。今さらなに言ってんの?………って呆れているあなた、その通りでございます。
そもそも液晶ディスプレイの場合、最適解像度以外の数値で表示させようとしても、画面に「必要以上のアンチエイリアス」がかかってしまい、ボヤけた状態になってしまいます。

でもね、アップルの広告には、こう書かれてありました。
シャープでちらつきのないディスプレイ
以下の3種類の解像度をサポート:640×480ピクセル、800×600ピクセル、1,024×768ピクセル(最適解像度)」
この一文を、しっかり信じていました。
つまり、サポートされている解像度なら、どんなにサイズを変えてもシャープでちらつきのないと信じておりました。

これは自慢ですが、私は生まれついてのCRT派(今どき珍しいでしょ?)。
液晶ディスプレイと面と向かって接するのは、これが初めてでございます。
15インチディスプレイの場合、800×600ピクセルがほぼ原寸大(新型iMacの場合は、原寸よりは大きくなりますけど)で表示されるので、作業の内容によっては、画面の占有率を広く使える1,024×768ピクセルよりも、800×600ピクセルの方がなにかと都合がいい場合があります。
でも、800×600ピクセルに設定すると、これはもう作業以前の「アンチエイリアス」が生じてしまい、困ってしまいましたですよ。

液晶派の友人に愚痴ったら、「そんなのは当然。今さらなに言ってんの?」って、たしなめられました。
ああ、知らないコトとは言え、思いもよらないセキュリティホールでした。


その2・ベタ塗りの画面にグラデーションがかかる

デスクトップピクチャとしてベタ塗り単色の壁紙を敷いてみたら、なんとなく中心から下の方が薄くなってしまうのです。
つまり、上から下へとグラデーションがかかっている状態ですね。
これは「初期不良」に違いない……と思い、取り急ぎAppleのサイトへ出かけて、「Apple Support Discussions」を覗いてみました。
すると、同じような悩みが投稿されていて、すばらしい回答が寄せられていました。

「液晶の特性で、見る場所によって色が変わりますよね。上下も見る位置が違うので色がかわってみえるのです。
見る位置によって色が変わらないようにするには、視野角が広い物を選ばないといけないのですが、値段が高いです。
Apple Studio Displayは17インチ以上は垂直水平160度以上ありますが、NewiMacと同じ15インチは水平120度垂直90度しかありません。
そのために上部と下部で色が変わって見えるのだと思います。色を気にする作業には、視野角を考慮するか、ブラウン管モニタにするしかないですね」

そっくりそのままコピペしちゃいました。
なるほどねぇ。これはもう仕方がないというコトですね。
それにしても、安定した「色」を再現できないなんて、困ったことです。


ところで、前出した「Apple Support Discussions」ですが、いろいろ読んでいたら、新型iMacにはたくさんのトラブルが発生していたコトがわかりました。
「購入3週間目で起動しなくなった」
「本体からカラカラ音がするようになった」
「モニタが右に数mm傾いている」
「手で動かすとモニタがグラグラする」
「液晶割れが生じてしまった」
などなど、さまざまなトラブルが報告されていました。
特に「モニタが右(もしくは左)に数mm傾いている」という類の意見には、たくさんの方々が経験していて、修理に出したらますます傾いた……と、Appleのサポート体制に不満の声が続出していました。

私のiMacは運がいいのか、今のところディスプレイは平行ですが、朝起きてみたら傾いていた……っていうこともあり得るわけで、ちょぴり不安ですね。

いずれにせよ、「CRTを超えた液晶」とAppleが言うまでもなく、やはり「液晶は液晶」だと改めて実感しました。
液晶並の薄さを持ったCRTが開発されたら、最高に素晴らしいんだけどなぁ………。やっぱ無理かなぁ。

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