2002.03.22

iMac、突然の値上げ.....
厳しい猶予に驚きました


3月21日、Macworld Tokyo2002の初日を飾る基調講演で、スティーブ・ジョブズ氏が突然(?)発表した新型iMacの20000円(米国では100ドル)値上げ。
ご存じの方も多いことでしょう。
この種のイベントの場合、通常なら新機種の発表など、エンドユーザーにとって「メリット」になるはずの話題が提供されるのですが、今回は限りなく「デメリット」に近いアナウンスです。

Apple社のサイトも、なんとなくドタバタしちゃっていましたよ。
サイト内のホットニュースには、「3月22日の午前11時までに『アップルオンラインストア』でiMacを予約すれば、値上げ前の価格で販売します」とか、
値上げの理由を「メモリとLCDフラットスクリーンの部品価格の大幅な上昇によるもの」だとか、数々のコメントが並べられていました。
そのくせ、「量産体制が整った」だの、「出荷台数が、2002年1月に発表されて以来125000台を越え、現在、一日に5000台以上を出荷している」などと、お礼のおコトバを述べています。

つまり、こういうことですね。

新型iMac、予想以上にたくさん売れました。生産が追いつかないほど、たくさんたくさんご予約をいただきました。消費者の皆さんのお陰です。
でも、突然ですみませんですが、予想以上にコストが値上げしてしまいましたです、ハイ。
その値上げ分を、そっくりそのまま消費者の皆さんにご負担していただきますです、ハイ。
すみませんです。
なお、今回は、感謝の気持ちとして、今までご予約してくださった方々の分は、断固として値上げいたしません!!!!
生産コストは上がっているのですが、値上げ前の価格で売って差し上げます。

ってなとこでしょう。かなり皮肉っちゃいましたね。

幸いにも、私はすでに新型iMacを予約していましたので、20000円値上げのデメリットを受けないで済みそうですが、それにしても、私がApple社に多大なる不信感を抱いたボンダイiMacの50000円値下げ事件や、その他一連のサポートの悪さ。
そして、今回の値上げに伴う後味の悪さは、エンドユーザーにどのような感触を与えてしまったのでしょうか。

別に値上げ自体を批判しているわけではないのですよ。
Apple社も営利法人ですから、損をしてまでも価格を維持して欲しいなんて、思っていません。
ただ、「値上げします」と発表した翌日の、午前11時00分01秒以降の予約分に関しては、いきなり20000円高くなることが、いささか唐突じゃないかなぁ〜。
せめて、一週間でもいいから、消費者に「Think(考える)」する時間を与えてほしかったですね。
「一週間後に値上げしますので、購入を考えている皆さんは、早めにご相談ください」
くらいの猶予があったら、よかったのに。
かなり厳しいですよね。

今回の値上げ、Apple社のポリシーである「Think Different」を、自らが否定するような、退化的な出来事として捉えた方々も、決して少なくないと思います。
Macが好きだからこそ、今回はちょっぴり批判しちゃいました。

ついでにひとこと。
私がiMacを予約したソフマップのサイトを覗いてみたら、なんと「Macworld Tokyo2002」の開催を記念して、今ならiMacを予約した人に、プラス1円で、35万画素のデジカメ(Che-ez!spyz 約8000円)がサービスされるとのこと。
私が見たとき、COMBO Driveが値上げ前の価格プラス1円で、残り16セットでした(2月22日・午前8時現在)。
こんなことなら、今現在予約しているマシンをキャンセルして、そっちのモデルの方を予約したかったですね。
でも、その分、届くのが遅くなりそうだし、手続きが面倒なので、結局やめましたけど。

値上げされたり、サービス品が付いたり、iMacをめぐる話題は尽きません。

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