2002.07.15

理解できない新種のウイルス?.....
mac.comが絡んだ、不穏なメール


W32/Klezや、W32/Badtransなど、たくさんのウイルスメールが横行している昨今、皆さんの知り合いにも、マシンがイッちゃった方々がいることかと思います。
私の知り合いも、イッちゃいました。
と言っても、Winユーザーですけどね。
Macのシステムはかなり複雑なため、メールソフトを媒介にしてウイルスを進入させるためには、相当ハイレベルな知識が必要らしい。
それに、Macの場合、シェアも格段に少ないので、ウイルスの開発プログラマは、より簡単に目立つことができるWinマシンをターゲットにしているのでしょうね、たぶん。

確かに、DELDB(デルデビー=AutoStartとも言います)というWorm型のウイルスが、Macユーザーを震撼させた時期もありましたが、ネットワークを通じて進入して来るウイルスは、そんなに確認されていないみたいです。

私のところにも、たくさんのウイルス付きメールが届いています。
ほとんどが「.exe」の拡張子を伴っているため、Winマシンで開かない限り、感染することはないでしょう。
ああ、Macでよかった。
って、安心しながら、いつものようにOutlookでメールをチェックしてみたら、こんなメールが届きました。



あれ、差出人は女房ではございませんか?
宛先は、AppleのiToolsからいただいたアドレスです。
早速女房を呼んで、「なんじゃ、こりゃ?」って尋問してみたら、「あたしゃ知らないよ」と、素っ気なく言われちゃいました。
で、思い切って添付ファイルを開いてみたら、



訳の分からない画像が開きました。
もうひとつのファイルは、「.pif」という拡張子。
これは、「w32/MTX」などのウイルスそのもので、このファイルを開くと、「ウイルスの複製および関連ファイルの作成 」や、「システム起動時に、ウイルスが実行されるようにレジストリを変更」するなどの症状を発症させます。
もともとは、MS-DOSで成形されるプログラムですので、Macには直接関係ないでしょう。
実際開いてみたら、Quick Time Playerが開くだけで、何も表示されませんでした。
でも、MacOS Xのシステムは、Windowsと同じく、UNIXをベースに動いていますので、このウイルスファイルを開くと、ヤバイことになっていたかも………。
ああ、OS 9.2でよかった。

と、問題はそんなことじゃなかった。

なぜ、女房のアドレスから、こんなメールが届いたのか、それが問題でした。
女房もWinマシンを使っていますが、メールはMac(DT/233)の外付けHDからチェックしています。
ウイルスが自動配信できるのは、Winマシンだけのはずです。

ギャッ、もしかしたら、これは新種のウイルスでしょうか。

そんな心配に心をときめかせていたら、



今度はこんなメールが届いてしまいました。
差出人は、AppleのiToolsからいただいた、私のアドレスです。
宛先も、私が普段から使っている私のアドレスです。
ふたつとも私のアドレスです。
こんなことって、あるんでしょうかねぇ。
送信した事実がないということは、私自身が一番よく知っています。
ちなみに、「.jpg」の画像を開いてみたら、



私好みのアニメ系のイラストが開きました。

それにしても、不可解な出来事です。
諸悪の根元(?)は、両方に共通している「mac.com」でしょうか。
もしかしたらAppleのサーバが、何者かの侵入を受けているのでしょうか。
ちなみに、Apple SupportのDiscussion Boardで「iTools>Email」で同じような症状を調べてみましたけど、見つかりませんでした。

差出人が、まったく知らない第三者でしたら、こんなに不安を感じないのですが、女房や私自身であるという点が、理解できません。
皆さんはこんな経験、したことありませんか?

戻るM's LIBERAL PARK...CONTENTS