2002.06.06

アイコンのうんちく.....
AdobeのインストーラーCDについて


今回は相変わらず余談です。

突然ですが、このアイコン、見たことありますか?



そうです。
PhotoshopなどのインストーラーCDに使われている、アドビシステムズ社のアイコンです。



ところでこのアイコン、中のディスクはCDそのものですが、ディスクが入っている四角いケース、なんだかわかりますか?
ごく一般的なCDケースでもないし、こんなケースにディスクを入れたアイコンって、なんか意味があるのかなぁ〜〜……、とお思いのあなた、まだまだ若いっすねぇ。

このケースの意味を知っている人がいたら、それはたぶん10年来のMacユーザーです。
最近のMacユーザーの方々なら、たぶん100%知らないはずかと思います。

では、そのケースをお見せしましょう。



これです。
上のアイコンと比べてみてください。何から何まで、まったく同じでしょ?

10年近く前のMacには、このケースが必需品でした。
このケースにディスクをセットして、MacのCDドライブにインサートしていたのです。
こんな感じですね。



今ではもうすっかり引退してしまった、私のPowerMac8100/80も、このケースにはずいぶんお世話になりました。
最近のCDは、直接トレイにセットするタイプになっていますので、このようなケースには、ほとんどお目にかかれません。

それにしてもアドビシステムズ社は、なぜ未だにこのケースをアイコンとして使用しているのでしょう。
もしかしたらそれは、自社のアプリケーションをここまで成長させてくれた、黎明期のMacに対する「感謝」の表れかも知れません。
それとも、このアイコンを使っていると業績が安定するという、「おまじない」みたいなものかな?
まさか変更するのが面倒だから、ってことはないでしょうね。

Macを取り巻く環境だけではなく、システム自体も大きく変わってしまった昨今、昔ながらの「名残」を忍ばせているのは、SimpleText(TeachText)と、このアイコンだけかも知れません。


と、昔ながらの余韻に浸っていたら、教育関係者にしか販売しないと発表されていたeMacが、なんと一般販売されるとのアナウンスが。
さすがにComboDriveだは見送られたみたいですけど、それにしても、節操がない。
アップルの予想に反して、教育現場からのアプローチがあまりにも少なかったため、急遽一般販売を認めたのでしょうか。
それとも、「売ってくれ」という声がたくさん届いたからかな。
理由はなんにしろ、その辺の境界線だけはしっかり引いて欲しかったですね。

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