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今回はフリー試聴会ということで、お客様はお好きな時間に来られ、お好きな時間に帰って行かれる。
その時々のお客様のリクエストによりMM−191TやRR−10につないだり、デジタルアンプでアクリルスピーカーを鳴らしたりしました。
初日、金曜日の夕刻のことです。イオンデューサーの実演でアナログPのターンテーブルにドヴォルザークの「新世界より」を乗せ、その上に水を8分目ほど張ったイオンデューサーを乗せて聴き比べの試聴して頂いていました。
今までの経験では、こういった聴き比べのときには最初にイオンデューサーを乗せた良い状態で聴いてもらい、その後でイオンデューサーを外して聴いてもらうのが、その逆順よりもはるかに判り易いのです。
良い音に耳が慣れてしまうと、もう戻れないのです。
このときもその順序で行ったわけですが「このティンパニー、トライアングルの音を良く覚えておいて下さいね」と言いながら、イオンデューサーを静かに取り外して、ノーマルの状態で再度レコード盤に針を下ろしました。
ところが「ザー、ザー」と異音が発生。針にごみが付いているのかと良く見てみたら、カートリッジの腹がレコード盤の反りに合わせてこすっている為だった。ウエイトバランスは合わせてあったはずだが、輸送の振動で狂っていたみたいです。
最前列におられたお客様から、「最初こんな音はしなかったが?」の指摘で再度イオンデューサーを乗せてみたところなんと異音はきれいに消えていました。その場のお客様は「凄い、カートリッジの腹のこすった音まで消えている。何なんだコリャー、」と半ば呆れて大笑いされておられました。
私も新発見です。イオンデューサーがそこまで効果があるなんて。ハプニングのおかげです。
2日の土曜日、昼頃が一番のピークでした。CDを持参されて来られた方も多く、その都度、お客様の指示される機種で聴き比べて頂きました。
この期間は丁度日本橋祭りが行われており、ガラスを隔てた歩道はご夫婦や家族連れのショッピング客の流れが絶えませんでした。さすが日本橋三越デパート本店前ということで、他よりもお金持ちそうな身なりの上品な方が多い気がしました。
その方々も音楽に誘われてふらりと入って来られます。その中には女性客同士の方もおられ、お渡ししたコーヒーの紙コップを手に長時間滞在され、お帰りに「良い音ですね。息子がオーディオ好きだから、カタログ貰って行くね」やはり音楽に誘われて入ってこられた台湾の男性はRR−10を気に入られ、是非購入したいと連絡先を聞かれました。アクリルスピーカーも人気で、お店のオーナーがインテリアを兼ねて置きたいと、ピンクを1ペアご予約されました。
この日から手伝いに来てくれた妻と娘は、せっかく目の前なんだからと三越本店に出かけたは良いが、「新潟の三越より値段に○が一つ多い」と早々に諦めて帰って来ました。
今回は持って行ったアイテムが多くて焦点が絞れ切れなく、その時々のお客様の年代などを見ながらイオンデューサーを試したり、若い人が多いときにはパソコンにCDを入れデジタルアンプでアクリルスピーカーを鳴らしたり、全く素人の方には入口に置いたミニコンポで聴いて頂いたりしました。
今回一番反響の大きかったものは、試作途中の含浸塗料でした。前日にぎりぎり間に合ったその塗装済みのMM−151Sを向かって右側に、左側はノーマルの無塗装。
モノラルにして片チャンネルづつベース中心のジャズで聴き比べて貰いました。
やはり最初は右側の塗装処理済の方を先に聴いて頂き、その音に馴れた頃に未処理の左側に切り替えました。
途端、その音の違いに歓声が!
WCW−200Aのコンクリートホーンに似た音。ボーカルがハッキリ前に出てきて、聴こえなかった微かな楽器の音がハッキリと聴き取れました。
その後に、この素晴らしい塗料を当社に紹介して下さった富山のKさんから皆様に説明をして頂いたのですが、その説明が終わり、横に待機しておられたKさんの所には、毎回必ず数名の方が側に行かれて「自分で塗ることは出来るのか?」「発売はいつごろか?」など、いろいろ質問されておられました。
この時点では塗料単体での発売はまだ許可を頂いておらず未定でしたが、多くの方からのご要望をメーカーにお伝えしたところ小さな缶に入れての発売はOKになりました。
この塗料は産学共同で開発された、従来とは全く違う画期的な塗料で、日本国内よりも海外で注目されています。
木のセルロースに染み込んで固まり、呼吸はするけれども水分は吸わず、人体にも無害で素人でも比較的簡単に塗ることができます。
MDFを使用したMMスピーカーにぴったりの製品です。
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| 今回も定在波の影響を無くす為にホールを斜めに使ってセッティングしました。 |
含浸塗料を皆様に解りやすく説明されている
Kさん。 |
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| NOCOプラザ前の歩道。ドアが開く度に音が外に漏れ、その音に誘われてお客様が入ってこられました。 |
目の前にそびえる日本橋三越本店。その向こうには新たな高層ビルが建築中です。日本橋は発展途上。
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